幅広く楽しめるキーボードアプリ

スマホのキーボードを着せ替えしよう

スマートフォンで文字入力をするときには、テンキーもしくはフルキーボードから選んで画面上をタップすることになります。

この時ほとんどの人が選択しているのがテンキーによるフリック入力で、あかさたなと表示されたキーを左右に振りながら文字を打って行きます。

スマホのテンキー表示は端末を製造しているメーカーによって仕様が異なりますが、概ねは地味なデザインとなっています。

そこで普段の文字入力をより楽しくできるようにとリリースされているのが「Simeji」というアプリです。

「Simeji」は無料で使用できるキーボードアプリであり、2016年にはAppStoreのベストアプリにもランキングされています。

インストールすることでフリック入力をするテンキーが好きな壁紙を背景にすることができたり、良く使用する絵文字や顔文字をすぐに検索できるようになったりします。

アプリはiOS/Androidの両方で使用できるようになっており、若い世代を中心に使いやすいキーボードカスタムとして爆発的な人気となりました。

一方で「Simejiをインストールすると個人情報が漏れる」といった脆弱性が指摘されたことで一気に悪い評判広がってしまい、現在でもなんとなく「Simejiは危険なアプリ」という認識が多く持たれてしまっています。

「Simeji」を使うメリットとデメリット

まず「Simejiは危険」という噂の真偽について説明していきます。
そもそもなぜそういった危険性が急激に言われるようになったかというと、「Simeji」をリリースしているのが中国の「バイドゥ」であったからです。

「バイドゥ」は中国を代表するIT系企業ですが、一方で検索システムを使用すると情報を抜き取られるなどといった悪いうわさが流れました。

そのため「Simeji」の脆弱性は意図しないバグではなく、そもそもスマホを乗っ取るための策略だったのではないかというふうに思われてしまったのです。

結論から言うと、現在「Simeji」を使用したからといってすぐ重要な情報がどこかに送信されてしまうということはありません。

これは「Simeji」がクラウド超変換機能を実行していることに由来しており、入力をしたデータを元に適切な続き文章を検索表示してくれることに原因があります。

しかし「Simeji」のメリットも同時にそこにあり、現在ネットで多く使用されている単語や絵文字などをすぐに使えるようにしてくれるというところに特徴があります。

悪い噂を受けて「Simeji」のデベロッパーは既に修正バージョンをリリースしており、クラウド超変換機能も自由にオンオフができるようになっています。